今年は、鋳物師屋遺跡出土品205点が国の重要文化財に指定されて30年の節目の年にあたります。
鋳物師屋遺跡の出土品は、造形美もさることながら、縄文人の精神性を垣間見ることができることが評価され、これまでイギリス大英博物館など海外の博物館でも多く展示されてきました。また、各媒体でも取り上げられることの多い注目度の高い土器・土偶の数々と言えます。今回、記念すべき節目の年に際して、独特ともいえる「鋳物師屋遺跡縄文人」の世界観を紐解き、このように注目される鋳物師屋遺跡の魅力に迫ります。
重要文化財205点全点を展示するほか、未公開資料も展示し、また、鋳物師屋遺跡の代表格といえる「円錐形土偶(子宝の女神ラヴィ)」や「人体文様付有孔鍔付土器(ぴ~す)」、「土偶装飾付土器」について、これらを考える上で欠かすことの出来ない山梨県や近県の類似資料も展示することで比較しながらご覧いただき、鋳物師屋遺跡縄文人たちがこれらの土器や土偶を作成した背景や彼らの世界観を考える機会とします。円錐形土偶がこれだけ集まる機会は貴重といえます。ぜひご覧ください。
期 間:令和7年10月3日(金)~令和7年12月10日(水)まで
会 場:南アルプス市ふるさと文化伝承館(南アルプス市野牛島2727)
時 間:午前9時30分~午後4時30分 (木曜およびこの日が休日の場合はその翌平日が休館)
料金:無料
https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/20197.html